利益の80%をアフリカに還元するエシカルファッションのブランド「SHIFT 80」はじめました。

お元気ですか? 元気があるときはなんでもやってみたらいいと思うし、元気がないときはいったん、おやすみするのがいいのではと思うミギー(休む勇気ってすんごく大切)です。

今回はですね、私の新たなチャレンジについてあなたにお知らせできたらと思い筆(というよりキーボード?)をとっています。

長いけど読んでもらえたら、とってもうれしいです。お付き合いくださいませ。

なんでアパレルをはじめるの?

キベラは人口100-200万人の巨大スラム街

私がはじめてケニアの巨大スラム街、キベラを訪れたのは2013年11月でした。そのときの出来事は拙著『旅がなければ死んでいた』にも書いたのですが、とにかく毎日が鮮烈でした。

人見知り(というかコミュ障)の私にもかかわらず、キベラスラムでは友だちが何人もできました。その誰もが、尊敬できるすてきな人たちです。なかでも私の人生に影響を与えてくれたのが、リリアン・ワガラさん。

リリアン・ワガラさん

キベラ育ちのリリアンさんは、10代で両親が他界。長女であった彼女には18人の兄弟姉妹がいました。幼い子たちを育てるために必死に働くなかで、貧しい子どもたちにこそ教育が光になると開眼。そして、彼女は寺子屋「マゴソスクール」をはじめました。最初はたったひとつの机もなくスタートした、スラム街の奥深くにある小さな学校です。
困難を乗り越えながら孤児・貧困児童のために教育をつづけてきた「マゴソスクール」には、さまざまな人からの応援が集まり、いまでは生徒数500人を超える学校となりました。

リリアンさんは独学で洋裁の技術を身につけ、工房をつくり、学校を運営する資金を、子どもたちを救うための資金を調達していました。そんな彼女と仲間たちが運営する学校に通うたびに、そこで学ぶ子どもや働く大人たちの生き生きとした姿を見るたびに、スラムで日々起きる圧倒的な現実を見せつけられるたびに、自分のためだけに旅をしている自分が、恥ずかしくなっていきました。

リリアンさんも尊敬する大好きな人ですし、彼女と一緒に学校を運営しているケニア在住34年の重鎮・早川千晶さん、校長のダン先生、教頭のオギラ先生、頼れる女性教諭のタビタ先生……枚挙に遑がないくらい、すばらしい友人ができたので「いまは旅人として遊びにきているけれど、そのうち一緒になにかできたらいいな」と思っていました。

初訪問から5年後の2018年から、多くの方々からのご協力をいただき、月経教育と生理用品の支援プロジェクトや、女子生徒の職業訓練や自助グループのサポートなどをはじめられるようになりました。

困難な状況にある子どもたちであっても、女性であっても、教育を受けて自らの力で未来を切り拓ける。そんな社会を目指して、友人たちと活動してきました。

しかしながら、このようなプロジェクトを続けていくには熱意だけではなく、お金が必要です。ずっと現地に心を寄せつづけ、お金を出しつづけてくれるスポンサーがいれば大変ありがたいのですが、そこに依存しきってしまうのもリスクがあります。スポンサー側にもさまざまな事情があり、残念ながら支援を続けられない状況も出てきてしまう。支援内容もスポンサーの意向に従わないといけないこともあります。

現地の状況にあわせられる柔軟性、責任をもってつづけられる継続性。そして、お金。この3つが必要でした。

そのため、私は2022年の新たなチャレンジとして【利益(分配可能額)の80%をアフリカに還元するアパレルブランド「SHIFT 80」】を立ち上げました。

さきほど紹介したリリアンさんは、すてきな服をデザインして自身で縫い上げるファッションデザイナーでもあります。ですので、「SHIFT 80」ではリリアンさんにデザインをしてもらったり、それをアレンジしたものを日本で製造・販売しています。

将来的にはアフリカ現地で生産したものもラインナップしていきたいと思っています。(いまは素材として、ウガンダやタンザニアのオーガニックコットンを調達し、日本で紡績・生地の編み上げ・縫製をしています)

「SHIFT 80」はこんなブランドです

購入者による投票によって、利益の80%を必要とする人々に分配します。服についているQRコードを読み取るだけで、利益の寄付先を投票できる仕組みにしました。

投票の選択肢は、月経教育・生理用品をはじめとした「女性への支援」のほか、「貧困児童への学費支援」「孤児と被虐待児への生活支援」「障がい児支援」から選ぶことができます。これらの投票結果に応じて、利益(分配可能額)の80%をそれぞれに按分、寄付します。

ご存知の方も多いかと思いますが、アパレルは「世界で2番目に環境に悪い産業」なんです。すでにたくさん世の中のは服が溢れているのに、いまさら新しく資源やエネルギーをつかって服をつくるの?って思いを抱かれる方もいらっしゃるでしょう。

そのため、できるだけ環境負荷を低減するために、従来の大量生産 → 大量廃棄のサイクルではなく、ちがった形での運営ができないかと挑戦しています。

在庫をもたない受注生産の仕組み「MADE TO ORDER」をはじめ、適正量の生産をすることで、廃棄をなくす。そして、売ったら終わりではなく、不要になったときの対応として、アイテムの回収&再利用プログラム「SECOND JOURNEY」を用意しました。私は、私たちは、捨てられてしまう衣類をなくしたいと思っています。

そのほか、アイテムの梱包材に環境負荷の少ないものを選んだり、裁断ロスがでにくいデザインを目指したり。今後さらなる取り組みにも挑戦しつづけます。

2022年2月21日に、オンラインストアをオープンしました。ひとりでジタバタ溺れそうになっていた私を支え、救い、応援し、一緒にものづくりをしてくださったみなさまに、心から感謝しています。

よかったら、少しストアをのぞいてみてください。ここに至るまでのストーリーや、すてきなプロダクトを紹介しています。みんながクリックやタップがしやすいように、でっかくして置いておきます。

https://shift80.jp/

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プレスリリースはこちら→https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000036326.html

お金を稼いで、そのお金をみんなの気持ちを汲みながら、必要とする人々とシェアしていく。そんな新しいビジネスモデルを、新しい考え方を実践していけたらと考えています。ビジネスオーナーだけが儲かる会社・ビジネスは、私にはしっくりこないので。あるものを分け合って、励まし合っていきましょう。

これからどんなことになっていくか、全然予想がついていないんですが、それもそれで面白がっていけたらいいなと思っています。ここまで読んでくれてありがとう、またね!大好きよ。

I’m still alive , and i love u.

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